なんとか少しでもあがらないようになって、毎日をもっと楽しく過ごしたい…これはあがり症に悩むすべての人の願いだと思います。
専門書やインターネットには、さまざまなあがり症の対処法や治療法が紹介されていますが、どんな人にも「必ず効果がある」という改善方法は、残念ながら今のところ存在しません。
そのためでしょうか。あれもこれも試したけれど改善されない!と焦りや不安を感じている人も少なくないようです。
あがり症の症状には体質や性格はもとより、患者自身の“そのときの気持ち”が大きく関わってきます。
特にプレッシャーは禁物。
「早く治さなければ!」という焦りは、大きなプレッシャーとなって、さらに症状を悪化させてしまうことも。
毎日欠かさず自己トレーニングを積んでいてもあまり状態が良くならないという人は、ちょっと自分の気持ちを見つめなおしてみては。
そして、自分の中の“焦り”を自覚すること。
プレッシャーの悪循環を抜け出す第一歩はそこからです。
そもそも、あがることは誰にでも起こる現象。
多少、緊張していることが相手に伝わったとしても、それが大きな問題になるでしょうか。
ほとんどの場合「当たり前のこと」と受け止めてくれるのではないでしょうか。
焦る事はないのです。
自分の中にあるあがり症の原因、例えばコンプレックスやトラウマを消化していくのには、ある程度の時間がかかって当然です。それまでは、多少あがり症特有の症状がでてもしかたないと開きなおってしまうことも、あがり症改善には大切なこと。
ひとつひとつ階段を上るように、ゆったりとあがり症と付き合っていきましょう。